後記
程なくして厄災が復活したが、姫巫女と勇者が伝承の通り対となってそれを抑え込んだ。自信に満ち溢れ、聖なる光をもって厄災に抗する姿は、出来損ないの姫、堕ちた番犬と嘆かれていたのが嘘のようだったという。
人々は歓喜し、安堵し、そして感謝した。もう二人を嘲笑うものなど居なかったし、ましてや深く想い合っているこの二人が結ばれることに異を唱えるものなどいるはずもなかった。国民が、英傑たちが、国王が見守る中、ゼルダとリンクは晴れて夫婦となった。
長いこと舐めたくても舐められなかったリンクが反動でバター犬のようになってしまったことと、噛まれることに快感を覚えた姫様が度々リンクに甘噛みをおねだりするようになってしまったのはまた別のお話…………。
了